自分の見回り当番の時に大きいイノシシが掛かると呼んでもらえる「応援」。今度は私が呼ばれる側に。
突然の電話
携帯に登録してある実施隊の班長の電話番号。かかってきたのは平日の朝8時頃だったと思う。
「4番の箱罠に60キロ位のがかかったから応援に行けないかな?」とのこと。
当然、快諾。先輩が仕留めるところはとても勉強になるはず。他にも応援の隊員が来るとのことで、時間を決めて現場へ向かう。
と思ったら、また班長から電話。「誰も肉を食べないそうだから、持って行っていいよ。持ち帰る準備もよろしく」だそうで。クーラーボックスやナイフなんかを準備して向かう。
止め刺しはあっという間に。
先輩はあっというまに眉間に打ち込み、他の先輩達がサクサクと血抜きや片付け、罠の再セットなどを行う。
私は力仕事や写真撮影あたりをお手伝い。尻尾を切り取って先輩に渡す。
「そいじゃぁ、あとはよろしく!」と私の車にイノシシを積んで解散となった。
解体は初めてではない。私の「解体の師匠」と共に教えていただきながら、何度かやった事はある。だが、1人は初めてだ・・・ちょっと不安も残るが何事も経験。まだお昼前だしやってみるかー。
そして解体へ
色々と人によって手順は違うと思うが、私は以下のように行なっている。
まずは洗浄。箱罠の中で泥やフンや米ぬかでとにかく汚い。臭い。それらの汚れを流水でザーッと流す。さらに弱酸性の食器洗剤で洗う。蹄の間や脇の下も洗う。ダニがいないかよく見ながら。
で、流水でよくすすぐ。そしてもう一度弱酸性で。ほいで、また良くすすぐ。やりすぎに感じるかもしれないが、泥だのフンだのが付着したままナイフを入れれば、そいつらが肉に着くってことよね?
少しでも美味しくいただければなぁという「解体の師匠」の教えである。
あ、続きはまた明日!