有害駆除隊加入のススメ

トラップ

鳥獣被害のある所では避けて通れない有害駆除。これってなんぞや?という方も多いと思うので・・・

いわゆる有害駆除隊とは?

何年か前までは「有害駆除隊」なんて呼ばれてたりしたようだ。
地域でも違ってくるだろうが、宮城県仙台市では「鳥獣被害対策実施隊」という呼称に変わった。
仙台市から委嘱を受け「特別地方公務員」的な扱いになった。
地元の消防団員と似たようなイメージで良いと思う。
委嘱式では選挙活動の禁止とか公務員に準ずる行動とかコンプライアンスとか色々と厳しく言われる。
ともかく、仙台市から手当をいただいて「担当箇所の鳥獣被害をどうにかする」という事だ。

入隊のメリット

  1. 猟期外でも鉄砲をもって野山をウロウロできる。
  2. 狩猟税免除
  3. 猟期外でも肉が手に入る
  4. 技能講習免除

まずは一つ目。基本的に11月15日から2月15日までしか鉄砲を担いで野山をウロウロすることはできないが、実施隊に入隊することによって「自分の見回り当番の日」や「地域の人たちが設置した罠に掛かった獲物の止め刺し」を1年中することができる。
アウトドア派の人にはもってこいのメリットだ。
二つ目。これは貧困男子にはすごく助かる。入隊以前の半額以下で銃、罠、網の登録ができる。これのためだけに見回り当番を月に一回だけ引き受けている人もいるのだとか・・・
三つ目。年がら年中、冷凍庫にはなにかの肉が凍っている。という状況が作れる(はず)
私の地域はイノシシしか駆除対象ではないが、よその地域ではカルガモだのカラスだの鹿だのが対象になっている。
肉に困らない生活ができる
4つ目。これはメリットにもなり得るしデメリットにもなる。
月に一回、見回りがあるかないかの人が、自分の当番の時にイノシシが掛かっていることは少ない。
という事は「銃を撃つ機会も少ない」という事だ。
定期的に射撃に行ってる大先輩はそれで問題ないが、狩猟税免除目的で射撃にも行かず猟でだけ銃を撃つのでは操作がおぼつかないはず。
所持許可証の更新や新銃の購入にしか技能講習は必要ないのだから、これくらいは受けた方が良い・・・と私個人は思う。
しかし、いろいろメリットがないと駆除活動をする人がいなくなるから、ある程度は仕方ないか・・・

入隊のデメリット

  1. 時間をとられる
  2. 講習会等への出席
  3. 車が汚れる

一つ目。見回り当番にも止め刺し以来にも時間がかかる。雨が降ったり雪が降ったりするともっとかかる。
対象外の獣がかかった場合はそいつを逃したり、何ものかが落としたトリガーを再セットしたり。
慣れないと3から4時間位はかかってしまう。
精米所で餌となる米ぬかを集めたり。私はよくスーパーに置いてある精米所で米ぬかを頂いているw
何かと時間をとられることになる筈。
二つ目。年に1回か2回ほど座学を受けなくてはならない年がある。ない年もあるが平日が丸一日潰れることに。
三つ目。林道を走ったり、田んぼのあぜ道を横切ったりで車が泥だらけに。洗車が面倒w
イノシシも積むのでダニには要注意。

入隊にあたって

入隊するのに苦労する支部もあるかと思う。
定員だとか経験年数だとか射撃の成績だとか。
そもそも有害駆除を行なっていない支部もある。
駆除をやりたい人にとって支部選びはとても重要になると思うが、そこらへんはまた次回にでも詳しく。
あ、そろそろ支部選びのお話をしないとダメか⁉︎
ボケっとしてたら狩猟者登録が始まってしまう。

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