止め刺しの葛藤

捕獲されたウリ坊 その2

お久しぶり!
なんとか生きてるって感じ。
いろいろと謎の出来事が多くて困ってたのよ・・・
今日はイノシシの止め刺しのお話。

止め刺しとはなんぞや?

このページを見に来ていただいてる方々は狩猟の初心者が多いと思う。
なので「止め刺し」とはなにかってところから簡単に。
「罠にかかった獲物にトドメをさす行為」
ってことでいいでしょか。
箱罠やククリ罠なのどの罠にかかってるケモノをナイフや銃で命を奪う行為だ。

そんな止め刺しの心構え

そんな止め刺しだが自分なりにちょっとは考えておこなっている。
アニマルウェルフェアを考慮して、なるべく痛みや苦しみを与えないようにしようだとか、精神的にも恐怖を与えないようにしようだとか。
何回も刺したり、何発も撃ったりするようではまだまだ修行が足りない。
できれば一撃で仕留めるように心がけよう。
また、わたしは生け捕りはしない派に属している。
TVなんかではよく見かけるが「わたしは」やらない。
自分が目隠しされてハイエースに押し込められたらとんでもない恐怖だと思うからだ。
なるべく新鮮な状態で提供しようというような考え方もあるようなので否定はしない。わたしはやらないってだけ。
責めたり非難したりしてるわけではないの誤解のないように。
アドレナリンが出て肉がまずくなるとか色々とあるようだけど、そもそも個体差が大きいので比べようもない気がする。
田んぼでエサ喰ってリラックスしてるときに遠くから狙撃するのが一番うまいのかなぁw

こんな獲物も。

この時期はウリ坊が沢山かかる。

捕獲されたウリ坊

そんな目で見ないで・・・

とても澄んだ目でこちらを見ている。
それでも心を鬼にして止め刺しせねばならぬのだ・・・
ここで止め刺しに行った箱罠で起きた会話を。
とある農家さんが仕掛けた箱罠に母親とウリ坊1頭が入っていた。
母親のそばを離れないウリ坊が箱罠の外にも2頭ウロウロしていたって状況。
農家のお父さん「ウリ坊も大きくなるとオラいの田畑を荒らすから、檻の外にいるウリ坊も含めて全部撃ってください」
わたし「承知いたしました。母親から撃つと外のウリ坊が逃げていくかもしれないので檻の外のウリ坊から撃ちますね」
農家の娘さん姉妹「ええーー?! あんな小さなのも殺さなきゃいけないの?! すごく可愛いのに可哀そうだよ!」
わたし(見に来なきゃいいのに・・・)
わたし「跳弾が危ないので後ろへ下がっててくださーい」
パシュッ。パシュッ。パシュッ。パシュッ。
外のウリ坊2頭→母親→中のウリ坊の順に止め刺し。
娘さん姉妹「かわいそーーーー」
で、粛々と檻を開けてイノシシを並べて写真を撮り、提出するための尻尾を切って「無事に完了です。お騒がせしました」
という流れで撤収。
本当は中の母親とウリ坊を親→子の順に撃って終わりにしたかったのだが、罠の設置者から言われたので外のも撃った感じ。
母親が死ねばウリ坊はそのうち死んでしまうので、わざわざ撃たなくてもよかったんだけどね。
親子でかかった場合に親→子の順で撃つのは・・・
ま、わたしの情けというか、なんというか・・・
ともかく有害駆除のようなものを始めるときにはいろいろと思うところがありますよってことかな。

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