駆除依頼 その2

黒電話

前回の定期的に出没するイノシシのほかに、突発的な依頼も・・・

電話依頼

「玄関先にイノシシが居座っててお茶飲み会に行けないって電話きたんだけど、行ける?」
というなんとも珍しい依頼が。
「到着したら逃げてる可能性もあるけど、とりあえず行ってみて」
という事で、サクサクと準備をして指示された住所に向かう。

現場到着

車を安全なところに停めて遠くから双眼鏡を除く・・・
うーーん・・・・見当たらない・・・逃げたのかなぁ・・・
ちょっとずつ近づいてみる。
玄関から30mあたりまで近寄っても見当たらないし、動くものもない。
準備から到着まで1時間だから逃げたんだな。
と思って呼び鈴を押しに玄関まで。ピンポンピンポンと押してみるも誰も出てこない。
空振りかぁ・・・・
あ、いた。イノシシが縁側で寝てる・・・・
目を閉じてる。距離は5m。私がウロウロしても目を開けない。
死んでるようにも見えるが、よく見ると呼吸してる。
15㎏くらいの小さな個体。
さて・・・・

警察署に確認

あまりにも人家に近いため、ちょっと撃てない。
人家に向かって直角で撃ったのでは、跳弾や貫通でガラスなり外壁なりが危ない。
住宅と平行に撃てば大丈夫だろうか・・・・
まずは所轄に電話。
生活安全課にかわってもらいもらい1からお話しすると「危険の無いように」とのお返事。
うむ、ごもっともです。何よりも安全を優先。
車に入っていたタモの柄を伸ばして追い払おう。
つついてみたらゆっくりと起き上がり、ノソノソと歩き始めた。

発砲へ

彼は病気のようだ。
ところどころ毛が抜けているし、走れない模様。
ときおりタモであおりつつ田んぼの中へ誘導。
周りには通報者の家しかなく、それを除けば周りは田んぼ。
こんどは担当の役所に架電し、発砲の報告。
15mくらい離れたところからスコープを覗く。
あ、今日も空気銃ね。
目のちょっと上を狙って発射。
もともと寝てた感じなので一度「びくっ」としただけですぐに動かなくなった。

病気

近寄って個体を観察。
当然使い捨ての手袋で。
おそらく疥癬。
捕獲の際は証拠として尻尾を提出するが、今回は隊長に電話して尻尾の提出をなしにしてもらう。
疥癬は人にも移るやつなので。ビニール袋を3枚重ねて所定の場所へ持ち込み。
野生生物は必ず手袋をして触ろう。
あ、通報してきたおばぁちゃんはスキを見てお茶飲み会に出かけたそうなw

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